2022年に行なったdatatech-jpのCasual Talksを振り返る

10XでAnalytics Engineer & datatech-jpで運営の一人をやっている吉田(@syou6162)です。今回は2022年に私が企画 / 運営したdatatech-jpのCasual Talksについて振り返りたいと思います。


この記事は10Xアドベントカレンダー2022およびdatatech-jp Advent Calendar 2022の8日目の記事です。好きなスーパーはライフで、よく買う商品はククレカレーです。レンジでチンで素早くおいしく頂けるので、重宝してます。

datatech-jpにおけるCasual Talksとは

「そもそもdatatech-jpって何?」という話は去年のAdvent Calendarで書いていますので、そちらを参照してください。

Casual Talksの定義はコミュニティによって違いそうですが、datatech-jpの(少なくとも私が運営企画している)Casual Talksでは「データ基盤やデータ活用に関する話題をカジュアルに発表」くらいしか決まっていません。発表時間も5分のようなLT発表から、20分のようなそれなりに長い通常発表もOKというようなスタイルです。

2022年は合計4回開催しました(12月開催でこれからのものもあります)。

connpassでの登録者数も106人 / 156人 / 163人 / 166人と順調かつ盛況な場を提供できているのではないかなと思います。面白い発表をしてくださる登壇者の方のおかげですね、ありがとうございます。

2022年のおけるCasual Talksの発表内容傾向

2022年でのCasual Talksの発表内容は数えてみたところ、何と20件以上ありました。すごい(語彙力)。MECEにもなっていない大雑把な分類ですが、多岐に渡るテーマで発表してもらっていることが分かります。発表資料が分かるものについてはリンクを付けてます*1

なぜCasual Talksをやろうと思ったか

こんな内容のCasual Talksを一年近く続けているわけですが、せっかくの振り返りエントリなのでなぜこのイベントをやろうと思ったかについて書いておこうと思います。

最近はデータエンジニアリング界隈は勉強会がとても盛んです。代表例としてはForkwellさん、primeNumberさんが共催されているData Engineering Studyがあります。主催が企業ということもあり、毎回クオリティがすごいですし、ライブ配信やアーカイブ動画もあります。私自身もほぼ全てのイベントに参加もしくはアーカイブ動画で勉強させてもらっています。

一方で、もっと気軽に発表できる場所が欲しいとも思いました。私の場合、具体的にはこういうことがとてもよくあります。

  • 自社でこういうのうまくできたから、ちょっと自慢したい!
  • ここ困ってるんだけど、みんなどうしてるの? アドバイスが欲しい!
  • ちょっとしたノウハウだけど、共有してフィードバック欲しい!

必要に応じて自社でイベントをやる手もありますが、これは結構大変です。前職で自社イベントをやりましたが、例えば以下のような大変さがあります。

  • 会社としてイベントを主催するので、一定クオリティを担保する必要がある
  • 60分や90分のイベントにしようと思うと、ネタを複数用意する必要がある
    • アウトプットできるスパンが長くなってしまう、鮮度がいいうちに発表したい
  • 集客が大変、頑張った割に思ったより人が集まらないこともある

「違うんだ、私が欲しいのはもっと気軽にふわっと発表できるような場所なんだ...」と思いました。「なければ自分で作ればいいじゃない!」の精神でできたのがdatatech-jpのCasual Talksです。自分が欲しいものを設計しただけあり、以下のメリットがありました。

  • Casualと付けているので、発表のハードルもそんなに高くない
    • 後述しますが、開催運営のコストも非常に低いです
  • 自社だけでネタを集める必要がないので、定期開催がしやすい
    • 実績としても3ヶ月に一回ペースくらいでやれている
    • コミュニティの多様性を反映して、発表内容も多様で一参加者としても楽しい
  • コミュニティベースのイベントとなっているため、自然と参加者も集まる
    • 集客頑張りまくる必要がない
    • slackなどを通じてフィードバックももらいやすい
  • 本や教科書にはなかなか書けない自社の生々しい事例がたくさん聞ける
    • 「こういうのが聞きたかったんだよ、発表者の人ありがとう〜」と思いながら毎回発表聞いてます
    • アーカイブを残さない運用にしているのも関係しているかも

念のため補足しておきますが、企業主催のきちんとしたイベントを否定するものではありません。私自身、Data Engineering Studyに登壇させてもらったこともありますし、自社イベントの企画や運営をやったこともあります。そちらはそちらのよさがあり、Casual TalksはCasual Talksのよさがあります。お互い補完し合えるような関係でいければなと思っています。

また、datatech-jpではCasual Talks以外でのイベントも開催されています。特定のテーマに沿ってわいわい話したい!というものがある場合は運営に気軽にご相談いただければと思います。

イベント運営スタイル: がんばらない

運営方針は一つだけ決めていまして「がんばらない」です。頑張ってしまうと、気力が必要です。気力はいつもあるとは限りません(私は気力はそんなにない人間です)。私としては細く長くできるほうがトータルとしてはいいと思っているので「がんばらない」の優先度が非常に高いです。運営でやっていることを書き出してみると、以下のことしかやっていません。箇条書きにすると多いような気もしますが、それぞれの作業時間は30分もかけていないんじゃないかと思います。

  • やりたい機運が高まってきたら発表者をslackおよびtwitterで募る(2~3ヶ月前)
    • どちらも一声かけるくらいです
    • 三ヶ月に一回くらいの頻度でやる、というのは結果であって計画はしていません
    • やりたい機運が高まらなかったら頑張ってやることはしないです
  • コミュニケーションコストを下げるために発表者にはテンプレを埋めてもらう形で募集する
    • 発表タイトル、発表時間、希望時期や時間帯など
  • 5~6名ほど発表者が集まったらcloseして、調整さんで発表時期を決める(2ヶ月前)
  • テンプレに載せてもらった内容をコピペして、connpassにイベントページを作る
    • 前回のものを使い回すので、30分くらいでできる
  • twitterおよびslackで参加者を募る(1ヶ月前くらい)
  • 発表者にリマインド(1週間前)
  • 当日は司会進行をやる
    • 自分も発表する場合は他の運営の方に司会をお願いする場合もある
    • ライブ配信やアーカイブアップロードは事前や事後の作業が大変なのでやらない

...以上!という感じで運営一人で無理なく回せるくらいしかやっていないです。開催は毎回オンラインでやっていますが、オフラインだと会場の予約や設営などを頑張らないといけないので、コロナが終わってもオンライン開催を続けるつもりです。

悩みポイントとしては、開催の時間帯と懇親会の有無があります。仕事が終わった時間帯にやっていたのですが、お子さんがおられる家庭などはここがゴールデンタイムで参加しにくいという声もあったので、#4では試しにランチタイムでの開催にしています。懇親会はオンラインだとなかなかやり方が難しく、事前に話題をいくつかピックアップしておいて、話したい人が多い順にzoomのブレイクアウトルームに分かれて話す、というスタイルを取っています。盛り上げるためにはもう一工夫必要かなと思いつつ、ちょっと頑張らないといけないので#4では懇親会はひとまずなしでやってみようと思います。

Casual Talks #4が来週あります

こんな感じで緩くながらも色んな発表が聞けるdatatech-jpのCasual Talksですが、次回が来週の月曜にあります。まだまだ参加者募集しているので、是非ご参加ください。

最後に

データに関するコミュニティを楽しんでいる私ですが、普段は株式会社10XというところでAnalytics Engineerをやっています。DWHの設計やデータマネジメントについて日々格闘していますが、わいわいと楽しく仕事をしています。採用に興味がある方やカジュアルに聞いてみたいという方、是非お待ちしております!

*1:slackのログが見れなくなってしまったので、追えていないものもある...