本会議2日目(人生初ポスター)

今日は朝食が出ると知っていたので今か今かと待っていたが、なかなか出てこない...。最初のInvited talkはStanfordのロボティクスの関係の人。ロボティクスの人ではあったけど、話の中身はCV(Computer Vision)という感じだった。複数視点のカメラがあるときにそれらの間でのオブジェクトのマッチングをいかにやるかとか2Dの画像がたくさん与えられたときに3Dに復元するとかそういう系統の話。今回の話ではそれらをfactor graph(因子グラフ)で解くという感じで特別難しい感じではなさそうだった(invited talkだからってのもあるか)。機械学習的にはそんなに新しいことをやっているわけではないのだが、こういう形で定式化したり、現実の設定と合わせるためにどういう制約を入れていけばいいのかなどを考えるのは分野のプロフェッショナルの人の仕事でこの辺はNLPも似たような感じかなと思っていたりしながら聞いていた。

午前の残りはNLP系の発表を聞きに行く。あんまりピンとくる感じの発表はなかったかもしれない...。日本の年次大会でいい感じの発表だったら論文しっかり書けば十分通るんじゃないかと思う。お昼は昨日のStudent Receptionで友達になった韓国人&中国人の友達と昼御飯に向かう。インターンのこととかアメリカのこととかを色々聞いてみる。

午後も引き続きNLPのセッションに参加。午後のNLPのセッションは結構レベル高いと思うものが多かったように思う(後で見るとNLPかつポスターで選ばれている人はこのセッションに多かった)。特にMITの人のunsupervised dependency parsingの話はきっちりとしていた話のように思えた。よくよく考えるとこの人EMNLPの発表でも見たことがあって、あの時もいい研究しているなぁと思ったのだった(Mark Johnsonとかが質問していた)。あれこれセッション見てまわったけど、やっぱりNLPのセッションが一番見ていて楽しいように思う。

夕方からはポスター。6:30から9:30という鬼設定。



今回の会議ではポスターだけというのはなくて、oralがディフォルトでその中でもいい人がポスターでも発表できるという形らしい。自分も一応その中に選ばれたのできっといいことなんでしょう。ポスターが始まる前に東北大の井之上さんに会う。ワークショップの話とか今後の予定について話したりなどする(やっぱりNLPの会議いいよねーとかw)。その後、@whymさんに初めてお会いする。wikimediaというところで現在インターンをされているということでサンフランシスコにいらっしゃるのだ(AAAIの会場とすごい近いらしい)。今回の自分の話と意外と共通点があったりするようでちょっとびっくり。バッチやシールをいただく。

さて、自分のポスターについて。「緊張してしどろもどろになったらどうしよう」とか思っていたので、原稿らしきものをiPhoneに一応しのばせていたが、結局一度も使うことはなかった。何度も練習していたからかお昼にも英語で話していたからか分からないが、思っていたより英語がすらすらと出てきて説明していて楽しいくらいだった。口から勝手に出てくるって感じに近かった。こういう感覚は初めてかもしれない。もちろん聞き取るほうはそんなにうまくはいかないわけだけど、invited talkのときみたいに早いわけではないし、聞き返してもいいわけで(しかも聞き返すとみなさんこっちの語彙力やらスピードに合わせて言い返してくださるので優しさに泣いた)そこそこちゃんと対応ができたような気がしている。ちょっと自信になった!!!

ポスターの途中でダヌシカさんがきてくださって、色々質問やアドバイスを頂く(ダヌシカさんも自分と似たような分野の研究をされているのだ)。Deep learning系のunsupervised feature learningのような機械学習系の話やRSTとかsentence reordering、DiscourseのようなNLP系の話などどちらもいける口なので話していてめっちゃ楽しくアドレナリンが出てくる。こういう話が楽しいから研究者になりたいってのもあるのかもしれないw(自分もそういう話ができるような研究者になりたい)。

そうこうしているうちに3時間は割とあっという間に過ぎ去って、自分の人生初ポスターが終了した。リスニング能力には難があるけどどうにかできるレベルだし、何よりやってて楽しいのでoralよりいいかもしれないと思った(そういえば緊張は全然していなかった)。

...唯一の問題点は3時間も立ってると腰がやばいということだけかなw。