WTTファイナルズ福岡2024を観戦してきた

卓球好きのオタ日記です。有益情報は特にない。

WTT & ファイナルズとは何か?

卓球やってる人には説明不要だと思うけど、一応。WTTは卓球のワールドツアーみたいなもので、日々世界の各国で試合が行なわれている。選手にとっての位置付けとしても重要なものであり、優勝したりするとポイントがもらえてオリンピックの選考基準にも使われたりしている。

そんなWTTで年間のポイント上位16位を集めて、トップが誰かを決めようじゃないか、というのがWTTファイナルズ。知名度などは流石にオリンピックや世界卓球には劣るが、その次にはレベルが高い大会になるのではないかと個人的には思っている。国毎の出場人数制限なども特にないので、中国選手もたくさん出てくる、という意味ではオリンピックよりも大変なところがあるかもしれない*1

...と、そんなWTTファイナルズが福岡であることに一週間前に気付いてしまった。その週はData Contract事例共有会で東京出張をしている週だ。だが、しかし、こんなレベルの試合を生で見る機会をみすみす逃す手はねえ!ということでスケジュールがかなり無理やりだが、福岡に突撃することにした。

スケジュール的には東京出張の仕事終わりに東京から広島まで移動し、翌朝に広島から小倉に移動して観戦という形。ちなみに、翌週もアーキテクチャカンファレンスで東京に出張するので、もはや移動がよく分からない。広島に寄る必要は全くなかったのだが、その日だけ何かのライブか何かあったのかよく分からないが、博多のホテルが全く空いておらず、小倉まで一時間で行けるという理由で広島に泊まった。

WTTファイナルズは間違いなく楽しいやつなので、できるだけ長く見たかったが、気付くのがさすがに遅くシングルスは準々決勝、ダブルスは準決勝が行なわれる金曜日しかチケットが残っていなかった。しかし、行けるのに行かない理由はないので発見した当日にチケット購入。

X(Twitter)でたまたま反応してくれた福岡在住のゆじさんも行けそう、ということで2人で観戦しに行きました。オンラインでは何回も話したことがあるけど、リアルだと初めましてで、それが仕事とは特に関係ない卓球で、というのが面白い。

会場

会場は北九州市立総合体育館。小倉駅から車で20~30分くらいの距離。今回はゆじさんに車で連れていってもらったのでめちゃくちゃ楽だった(ありがとうございました!)が、駅から会場までは無料シャトルバスが出ていた。ただ、なかなかの混みようだったっぽいので、少し歩いて市バスなどを捕まえたりするのがいいかもね、という話をしていた。

体育館は観戦がしやすい形にセットアップされており、非常によかった。約10時間ほど現地にいたが、椅子もよくある体育館の椅子ではなくてちょっとしたクッション的なものが入っていて腰が終わらずに済んだ。大会によってはMCが微妙なことがあってむずがゆい気持ちになることがあるが、この日のMCの方は卓球や選手のことをよく知られている(勉強されてる)方であり、選手へのリスペクトを持った上で会場を盛り上げてくれていて、非常に好感が持てた。

物販などは控え目ではあったものの、缶バッジとステッカーを購入。一日中もうにやにやが止まんなかった。

観戦した試合

11/22(金)に行なわれた全12試合は一球残らず観戦した。YouTubeなどで当日中にその日の試合内容が見れる時代ではあるが、やっぱり生で見に行かないと得られない興奮というものがある。強行日程だったし、チケットも安くはなかったけど、満足しかなかった。

佐藤橋本カットマンペア

今回の最推しは佐藤橋本のカットマンペア。世界最高のカットマンペアであり、自分もカットマンなのでこの二人の試合を見ずに死ぬことはできない。自分が観戦する前日に中国の最強ペアとの対戦だったので自分の観戦日にトーナメントで残っているかが不安だったが、素晴しい試合で勝利し、自分が観戦した当日も中国ペアとの対戦だったが、緊張感のある試合をものにし、最高の勝利をあげてくれた。会場でマジで泣いた。何なら書いてる今もまた泣いた。

試合結果だけ見ると3-0だが、相手は中国であり一球も目を離せず、会場では文字通り祈りながら応援していた。中国ペアは豪打こそ少なかった*2ものの、前後左右への揺さぶりをかけてくる形。佐藤橋本も非常にミスが少なく、積極果敢に攻撃を仕掛けるが1~2球の攻撃では簡単には中国ペアを抜けないため、またカットに戻して起点を探る我慢が求められる流れだった。カット打ちをしている最中にあんな攻撃を食らったら普通は返せないけど、何球も何球もブロックで弾き返してくる中国ペアも流石だった。でも、そこを沈める粘りと鋭い攻撃を見せた二人が試合をものにしてくれました。

もう試合中ずっと声出して応援してたので、くっそ喉枯れてるけど、推しが勝利したので安いもんです。チケットが取れなかったので決勝は現地に行けないけど、マジで優勝して欲しい。

張本智和

言わずと知れた日本のエース。この日は韓国のエースであるチャン・ウジンとの対戦。

対戦成績では5勝4敗とほぼ互角。それを意識していたのかは分からないけど、張本も1ゲーム目からミドル側からサーブを出していて、何としても1ゲーム目を取るんだという意思が感じられた。終わって見れば3-0の勝利で内容もほぼ完勝であった。張本のバックのブロックはひじょーーーーに固く、チャン・ウジンが痺れを切らしてバックに回り込んでストレートで勝負にきても張本は冷静に待ってクロスへカウンターが決まるシーンが何度もあり、正直この日に試合の中で一番安心して見ていられた。日本のエースの名に相応わしい 試合内容でした。いや、もう強かった。

張本美和

16歳なのに早田とのツインエースと言っていいほど日本女子を引っぱる存在の張本美和の試合を生で見ました。相手は中国の王芸迪。もう強いやつしか出てこねえ...。

試合は1-3で負けてしまったが、正直どっちが勝ってもおかしくなかった。3ゲーム目を取れれば全然分からない内容だったし、ラリーは全く負けていなかった。何であの打点の高速ラリーがあれだけ何球もバチバチに打ち合うことができるのか分からないし、応援しつつ現地では「意味分からん!」と言いまくっていた。

ルブラン兄弟

パリオリンピックで日本を破ったフランスの中心選手、ルブラン兄弟の試合を初めて生で見ました。

自分がプレイヤーとして卓球やっていたときは団体でのフランスはあまり強いイメージがなかったけど、もう完全に復活してますね。卓球は正直ヨーロッパも強くないと面白くないし、ルブラン兄弟は試合中も試合後も華があって見てて楽しいですね。Tリーグとかにきて欲しい。

まとめ

もう大満足でした。ファイナルズが2025年も日本であるか分からないけど、あるならまた行きたいと思うし、今年は全日本卓球も観戦に行く構えなので、また声枯れるまで推しを応援しに行こうと思います。

*1:一回戦から中国選手同士の対戦などもあったので

*2:打てないというわけではもちろんない