十分統計量
The likelihood ratio
十分統計量を示す付近でlikelihood ratio使った話が出てたんだけど、どういう文脈で出てくるものだったかをさっぱり覚えていない。ということで復習。Introduction to the Theory of Statisticsには載ってないっぽい。というわけで理論統計学のレジメP199付近からそのまま引用してみると
In most applications, we consider families
in which the functional form of the probability density function is specified but in which a set of values a finite number of parameters
takes in unkown. Denote the probability density function as
where
are realized values of random variables
. Since any particular
specifies how the density varies across the sample space of possible
values, it is useful to invert this property, and to examine how the density changes at the particular observed value
as we consider different possible
.
などと書いてあって、そこから尤度、対数尤度の話が書いてある。で、をone-to-one transformationした新しい確率変数ベクトル
を考える。変数変換などを経て、この尤度関数は
と書ける。ここまではよい。
で、分かってないのはここから。尤度関数のパラメータはなんだけど、
と
の可能性があるとして、どっちのほうがありえそうか判断したい状況があるとする。尤度関数でかいほうがありえそうじゃん、と思うけどちょっと黙って聞いておいて!!(ぉ。
尤度の差を取って考えてもいいんだけど、それだとヤコビアンが残ってしまうので嫌な感じ。だから、ヤコビアンが打ち消しあって消えてくれる比の形を考える。具体的には尤度比をSとして、について考える。ある2点、
と
が同じ尤度比を持つとしたら、同じSの値を持つはずである(日本語でうまく表現できない)。ということで、Sの十分性(?)を見ていくよというのがP201からの内容。必要十分とかじゃなくて、十分統計量とかというコンテクストかなあ。
Sが十分統計量である、ということを見ていきたいので、定義にそって、Sの条件付き確率を見ていくことにしよう。ここではのほうが正しいものだとしておくことにする。するとSで条件付けた確率は
と書ける。で、とりあえず離散のケースについて考えてみましょう。周辺分布っぽいものを考えてあげれば、
とできる。離散だからさめーしょんを取ってるよ。
んんん、こっから書いてある流れがよく理解できない。。。
関連
- Sufficiency (statistics)
- wikipedia:十分統計量
- 十分統計量
- どうでもいいけど、関連のpdfが色々置いてある。丁寧に書いてある
完備性
測度の完備性とかの話ではなく、完備十分統計量とかに関する完備性(Completeness)のお話。昔ちょっと書いてたものがあった。Completenessのdefinitionはこんな感じになっている。
Let T be a sufficient statistic for
in the family of distributions indexed by
. Then T is complete if a necessary condition for
is
except possibly on sets of measure zero with respect to all the distributions concerned.
が
であることの必要条件であるならば、Tが完備統計量であるということらしい(日本語が変?)。
で、理論統計学のレジメとかIntroduction to the Theory of Statisticsに俺が直感的に分かる例が載っていない。というか、完備なのは分かったけど、完備じゃないのはどういうの?という疑問が湧いていたのだった。が、宿題にいい例が載っていた。これならちょっと理解が進むかなー。こういうの。
Let X have the density
where
and
.
という設定で、
Is
complete?
という問題。
となる必要条件は
となることである。

Introduction to the Theory of Statistics
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