ポエム: なぜ私はアウトプットを続けているのか

最近、「なぜid:syou6162はアウトプットを続けているのか」を聞かれる機会があった。

  • 会社のnoteのインタビューを受けた*1中で、もう15年もブログを書いていることについて聞かれたり*2
  • 会社のLT大会をやっているんだけど、なぜアウトプットを推進しようとしているのか聞かれたり

自分のスタンスを説明しているエントリがあると便利だなと思ったので、ポエムを書いてみます。

インプットのためにアウトプット: 情報は出す人のところに集まる

これが一番大きい。雑な試行錯誤とか自分用のまとめとか「こういうところ困ってるんだけど、誰か知見持ってる人助けて!!」とかを書くことが多いんだけど、そういった情報を出しておくことで

  • 「このやり方よりも、こっちのほうが筋いいと思うな」といったアドバイス
  • id:syou6162は最近この辺に興味持ってるのか。この本とか勉強会を勧めてみよう」といった会話の導線
    • 人間とのコミュニケーションは苦手で、自分からあまり積極的に話しにいくやつではないので、あれこれ話しかけてもらえると助かる

といった次のインプットのための良質な情報源を得られることが経験的に多かった。今持っている知識や経験であと何十年も凌げるわけはないので、楽しく生きていくためにもどんどん良質なインプットをしていきたい。そこに繋げていくためにも、雑でもいいのでアウトプットする意識をしている。正確に言うと、意識はもうあまりしていなくて習慣になってる。

社内でのアウトプットでもよいのだが、CREやデータマネジメントなど社内でもやっている人の割合が少ない職種だと、得られるフィードバックがどうしても少なくなってしまいがち。データ基盤なんて社内に一つしかないことが多いわけで、他の事例を知りたいと思ったら必然的に他社の人の目に触れるところに情報を置いておく必要がある。なるべく社外(インターネット)でのアウトプットをすると、フィードバックを得られる量も多くなる。アウトプットや登壇が増えてくると、分野内の識者がいるようなコミュニティに入れてもらえることもあって、そうするとさらに良質なインプットを得ることができる。こういう経験はお金を払ってもなかなかできるものではない。

「日本語じゃなくて英語で書いたほうが得られるフィードバック量もっと多くなるのでは...?」と思ったそこのあなたはきっと正しいんだけど、書ける量がどうしてもぐっと減ってしまうため日本語でのアウトプットになっているのが私の悲しい現状です。

自分が考えていることをぱっと他人に伝えるのに便利

社内の面談などで「id:syou6162さんは将来どういう感じのキャリアパスを考えてますか」と聞かれたり、社外の方とカジュアル面談で「どうしてここに転職されたんですか」と聞かれることはまあまあある。そういう時にポインタになるエントリが公開されていると便利。

表で書けること/書けないこと色々あると思うんだけど、自分はそういうの使い分ける器用さはあまりないので、公開エントリで書いていることが大体本心になっていることが多い。聞かれることが思ったよりあるし、毎回イチから説明すると面倒だし、最近はなぜか事前に読んでもらえたりすることも多く、背景説明の時間も省けて便利。

未来の自分へのお手紙

自分のブログを誰が一番読んでいるかというと、これは確実に自分自身だと思う。どういうときに読んでいるかというと

議論: アウトプットはしたほうがよいか?

個人

ここは人に依ると思う。外へのアウトプットは全然ないけど、めちゃくちゃコード書けるという人も当然いるし、そういう人に無理強いしてアウトプットしてもらう必要はないだろう。アウトプットは(直接の)成果ではないので、登壇おじさんになっても社内の評価や給料が必ずしも上がるわけではない(それはそう)。アウトプットの多さと実力があるかの相関関係や因果関係は割とないような気はしている。私の場合「アウトプットは新しいインプットのための手段」という側面が多いので、よいインプットを増やしたい人にはこういう選択肢もあるよーと伝わるといいかなとは思う。

組織

個人に対しては↑のようなスタンスなのだが、組織だとそういうわけにもいかないな...というのが最近の心境。普段の活動や魅力が見えにくい組織にはなかなか入社しようと思ってもらえないので、戦略を練ってそういうアウトプットを増やしていく必要がありそう。この辺は全然分からず試行錯誤しているけど、まとまってきたら何か書くかもしれない。

*1:もうちょいしたら記事が出る予定!

*2:大学生の時から書いてるんだけど、もうそんなに歳取ったのか...