ドクターストレッチはマッサージのお店でもジムでもなく、ストレッチに特化したお店です。
週一で通い始めて一ヶ月以上経ったので、感想エントリを書きます。感想を一言で表わすと「面白い」です。
通い始めたきっかけ
昔から体は硬いし、特に東京出張した後は腰がバキバキになってしまうことが多かったです。そのため、出張後にマッサージに行くことも少なくなかったですが、二日もせずに元の調子に戻ってしまうので、もっと根本的にどうにかしたいなーと思っていました。近場で色々探してみましたが、通いやすそうなのと口コミ見てたらよさそうだったので、最近利用するようになった形です。全国各地にあるし、何なら東京出張の際にも行けます(実際、神田店に行きました。駅近で行きやすかったです)。
「ストレッチとか一人でもできるっしょ…?」と最初は思いますが、ドクターストレッチを受けると一人でやるストレッチ(セルフストレッチ)とトレーナーの人と一緒にやるストレッチ(コアバランスストレッチ)は全く別物であることが分かります。特に初回のストレッチの翌日は、腰回りが信じられないくらい筋肉痛になりました。一人でやるストレッチと伸ばせる箇所や深さがまるで違います。
効果について
私の場合、ベンチマークとしてストレッチの前後に立ったままの前屈を計測してます。絶望的に体が硬いですが、少しずつマシになってきてます。初回はストレッチ前が+25cm(床と指先までの距離)、ストレッチ後が+22cmで「これもマッサージと一緒でしばらくするともとに戻るのかな…」と思いましたが、回を重ねるごとに
- ストレッチ前が+23cm、ストレッチ後が+20cm
- ストレッチ前が+21cm、ストレッチ後が+19cm
- ...
- ストレッチ前が+18cm、ストレッチ後が+13cm
- ...
- ストレッチ前が+14cm、ストレッチ後が+4cm
とまだまだ硬いことに変わりはないですが、初回から比べると21cmの改善(?!)と、根本から改善していってることが見て取れます。年内に床に手が着きそうなラインが見えてきて、びびってます。
自分の体を知る面白さ
効果を見ると「安くないお金を払う価値はありそうかな〜」という気持ちになりますが、ドクターストレッチで私が一番価値を感じてるのは実はそこではありません。一番価値を感じているのは「自分の体のことを知る面白さ」についてです。
前屈を最終的に改善したいメトリックと考えると、素人的には太ももの裏側や背中の腰回りをひたすら伸ばすのかな…?と思ってましたが、コアバランスストレッチでは実に様々な箇所を伸ばされます。足首だったり、スネやアキレス腱、太ももの表側や肩甲骨などなどです。
ドクターストレッチのいいところは「ここ、改善したい前屈とかあんま関係なさそうな場所に思うんですが、これはどういう意図でやってるんですか?」と質問すると自分が納得するまでちゃんと教えてくれるところです。トレーナーさんとマンツーマンでやれるメリットでもあります。
同じような話はYouTubeやグループ単位でのストレッチでも聞けるかもしれません。しかし、ペアでやるコアバランスストレッチは一人でやる時とは比べものにならないくらい伸びるので、ヒイヒイなるくらい遠慮なくストレッチされます。そうすると「ここの伸びてる筋肉と腰周りの筋肉は連動してて、だからこっちもクッソ伸びてんのかーーー」と体のどことどこが繋がっているか体の感覚と頭の回路がより繋がりやすく、それがめっちゃ面白いです。
困難は分割せよ
ストレッチをやり始めて身を持って分かりましたが、前屈は意外と高度なストレッチです。私のような+25cmから始まる人間が前屈をしても、本来前屈で伸ばしたいであろう筋肉は全然伸ばせません。それ以外の箇所がボトルネックになっていて、そちらを先に潰さないと前屈で伸ばすことが意図されている筋肉を伸ばせない状況になっています。実際、前屈の数値の改善は進みましたが、この数値の改善は足首の硬さの改善などによるところが大きくボトルネックでもあったため、数値の改善も大きいという面はありそうです。
まだ過程の途中ではありますが、前屈をした際に太ももの裏などが前より負荷がきちんとかかってきており、ボトルネックが移り変わっていることが体感できるのもエンジニアとしては面白いです。「最終的に改善したいKGI(今回でいうと前屈)があるが改善の仕方が分からない」あるいは「YouTubeで動画を見て真似してみたが、目立った効果は得られず長続きしない」という状況でしたが、トレーナーさんにKGIをKPIに分解してもらったり、各KPIに効く施策や施策感の関係ややるべき順序などを教えてもらってるという感覚です。
やってもらっているのはペアストレッチですが、得られているのは体の仕組みを理解したプロによるコンサル講座と現場での実施だなーと思います。これが端的に言って面白い。毎回ストレッチでひいひい言いながら、あれやこれや質問させてもらってます。翌日の自分の体の筋肉痛の様子などを感じ取ることは、試作後にKPIダッシュボードを眺めるのと同じ感覚ですね。アクション可能な施策(週一のコアバランスストレッチと日々のセルフストレッチ)まで落とした上で実際のKPIがグイグイ改善したり、KGIもよくなっていくのはもうまさに自分の体を使ったデータによる改善と言って差し支えないでしょう。
価格について
端的に言って、安い価格ではないでしょう。特に最初の1~3ヶ月はストレッチを通じて筋肉に動かし方を覚えさせたりする必要があるので、週一くらいの頻度で行く必要があり、いい額のお金がかかります。
万人に向くかは分からないけど、自分の体という自分が一番ご利益を感じるられる対象に対して、数値や各パーツの関連性、ボトルネックなどを理解しながら少しづつ改善していくことに面白さを感じるアナリスト / データエンジニアの方々はやってみると案外ハマるんではないかなと思って、このエントリを書いてみました。