リーマン積分可能な関数
D上で有界な関数f(x)がリーマン積分可能ならば、ルベーグ積分可能か?また2つの積分の値は一致するか?
というのがメイントピック。
リーマン積分とルベーグ積分
でのルベーグ積分ではなくて、でのルベーグ積分についての証明が与えられているよ。区間[a,b]で定義された有界な関数f(x)がリーマン積分可能とする。このとき、f(x)は[a,b]上でルベーグ積分可能となり、が成り立つ。ここで、左辺はfのリーマン積分、右辺はルベーグ積分を表わしている。
広義積分とルベーグ積分
上の定理というのは、有限の区間で、かつ、f(x)が有界な状況を考えていた。でも、統計とか勉強していると(していなくても)有限じゃない区間とかf(x)が有界じゃないものの積分、つまり広義積分もよく登場する。こういう時に上の定理は拡張したりできるんだろうか?で、広義積分みたいなのを考えると広義積分は存在するけど、ルベーグ積分は存在しないというケースが出てきたりする。その例が紹介されている。
ルージンの定理
の可積分関数を連続関数で近似することを考えよう。可積分関数、可測関数についてはこの付近を参照。f(x)をの有界な可測関数とする。ある有界集合の外でf(x)は0とする。このとき、任意の正数、に対して、可測集合Hと、上の連続関数が存在して
が成立する。
過去の記録
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- 第三講 直線上の完全加法性の様相 - yasuhisa's blog
- 第四講 ふつうの面積概念 - yasuhisa's blog
- 第五講 ルベーク外測度 - yasuhisa's blog
- ルベーグ積分とはなんぞや - yasuhisa's blog
- ボレル集合体とはなんぞや - yasuhisa's blog
- ボレル集合体に対してもうちょい深める - yasuhisa's blog
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- 積分の2歩手前くらい(上極限集合と下極限集合の続き) - yasuhisa's blog
- いろいろ(先生に質問したところとか) - yasuhisa's blog
- 第13講 可測集合の周辺 - yasuhisa's blog
- 第14講 測度論の光と影 - yasuhisa's blog
- 第15講 リーマン積分 - yasuhisa's blog
- 第16講 ルベーグ積分へ向けて - yasuhisa's blog
- 第6講 ルベーグ内測度 - yasuhisa's blog
- 第17講 可測関数 - yasuhisa's blog
- 第18講 可測関数の積分 - yasuhisa's blog
- 第10講 可測集合族 - yasuhisa's blog
- 第19講 積分の基本定理 - yasuhisa's blog
- 第20講 積分の性質 - yasuhisa's blog