本のタイトルはやすっぽい感じがする、とか思っていたんだけど中身はそんなことなかった。もっと早く読めばよかったのでした。
- 自分に付加価値を付けるためには、自分を安売りしないといけない時がある
- 一流の人と触れ合う大事さ
- 自分では敵わないものを知る
などなどが特に心に残ってます。
- 作者: 土井英司
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2007/04/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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自分に付加価値をつけるためには、人生で何度か、自分をとことん安く売らなければならない時があるのです。自分をとことん安く売り、その引き換えに、経験と実験の場を手に入れる。
人間の能力とは不思議なもので、95%しか使わないと、それが自分の最大能力になってしまう。
多少失敗をしても大目に見てくれるので、あなたは様々な実験をするなどチャレンジできます。ここから、将来の売りになる経験や成果が生まれてくるのです。
社員として働きながらも、つねに自分を経営者の立場に置き、会社のしくみや自分や他人の働きかたを見ていたのです。いわば「経営者アタマ」で思考するくせがついたというわけです。
最低限の利益を出すには、人件費は売上げのおよそ3割程度に抑えるのが大雑把な経営の原則です。
「鼻がきく」とは、その分野に関して人並以上のアンテナが立っているということです。他の人が気づかないことをいち早く見付けることができる。気がついて改善できる。もっというなら、自分が祖の商品サービスを渇望していることが大切です。
一流の人との出会い、つき合うことの利点は、情報をもらえる、何か得があるということではありません。「この人には絶対かなわない」と実感できることです。
一流の人に触れた経験を「彼らに勝てるとしたら、自分のどの部分だろう?」と考えるきっかけにするのです。
一流の人に触れることのもうひとつの利点は、素直に負けを認められること、ということです。
一流の人物にふれるということは、自分を知り、その分野で何ができるかを知ることができるということでもあるのです。
ストレスをステップアップの踏台にできるのではないかと逆の発想をしてみたのです。ストレスという負荷を、自分を強めるための道具にしようと考えたわけです。ストレスを、苦痛ではなくステップアップの踏台に変えるには、条件があります。できないことを自分のせいにしないことです。
子孫に残すなら、キングスレイウォード氏の名著「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」にあるように生きるための知恵を残すといい。
あなたが何に時間を費すかで、あなたの人生は決まります。人に与えられた時間には限りがあります。キャリアにも「売り時」があるからです。
世の中は、低い位置からのほうがよく見えます。上からでは見逃すことも、下からはよく見えるのです。
頭を下げることは決して屈辱ではありません。頭を下げるだけで、見えてくるもの、得るものは多いのです。
アマゾンに入社するとき、僕は自分にふたつの宣言をしました。ひとつは「今日から自分はクビだ」ということ。もうひとつは「死ぬまで勤めるつもりで会社に貢献しつづける」こと。
つぶれそうなら逆に、思い切ったことをやれるかもしれない。だったら、これまでの自分のスタイルを変えてみよう。そうすることで壁を破ってみよう。
上司の思惑を越えて会社のために働く。実はこれは非常に危険なことですが、僕はそれを自分に課しました。
自分ひとりのために働いていると、どんどん煮詰まってきますが、会社のため、人のために働いていると、人とのつながりはどんどん広がっていきます。かかわる人間が増えれば増えるほど、それだけ複合的な視点で物事が見られるようになります。彼らとのバランスを取るなかで、視野も広がっていきます。視野が広がれば、人間としても幅も広くなるのです。ひとりの人間は、他の人間によっていかされています。
成功する5%の法則に当てはまる、つまり聞いたことを実践し、習慣にする人間になればいいのです。
自腹をきるのも、自己投資、「仕入れ」の一環なのです。こういった行動をとっさに取れること自体、その人にはすでにホスピタリティ精神という高い価値がついています。ほかのホテルに行っても高く評価されるはずです。
「自腹を切らなくなったら、バイヤーとして終わりだよね」。ある有名なファッションバイヤーが僕にそういってました。「買う人の気持ちが分からない人が、売る人になれるはずがない」。
成功するには、成功の方法を学ぶより、失敗しない方法を学ほうが近道です。成功する方法は明日には陳腐化しますが、失敗の要因はいくつかにまとめられるからです。「伝説の社員」になるには、小さな失敗をたくさんやっておくといいでしょう。とくに何かしら成功をしたあとは、会社が大目に見てくれるうちに小さな失敗を「実験」しておくのです。
あなたの上司が呆れるばかりのダメ上司だったら、絶好のチャンスと思ってください。失敗している人のそばにいる人は、失敗を観察できる分、有利な立場にいることになります。
彼らの多くは必ずといっていいほど、小さいころからの知合いで大成した優秀な人を友人、知人に持っているということです。しかし、「一緒に伸びていく」仲間が見付かる場所は学校だけではありません。
しかし、大切なのは、ほめられた経験ではありません。なんでもない褒め言葉を、大きなパワーに変換できる能力があること。これが彼が天才であるゆえんなのです。
「お客さまは、このメニューについて、こういう質問をするなとあらかじめ想定しているんですよ」
自分はどんなときほめられたら、一番うれしいか。それが分かれば、自分の才能は開化します。
ひとりを口説くことによって、その背後の組織なり人脈を動かせる。営業力があるとは、レバレッジがきくそのひとりを探し出すことです。
ドラッガーは未来を読む方法をふたつ提示しています。
- すでに起こった未来に注目せよ
- 自分で未来を作ること
誰もが思っていることを、どう分かりやすく表現するか。いままでにあったものを、現代的なものにどう結びつけるか。これが未来を作るポイントです。
一人一人の長所となる特徴をキャッチフレーズ的に考えておいてもいいのではないでしょうか?
人から情報を引き出す質問力のつけ方
- 具体的な答えが返ってくる質問をする
ビジネスの現場でも、たとえばそれが本当に必要なデータであるなら、より具体的な数字や例を聞いてこなければ雷を落とされること必至です。
- 因果関係、時系列、人間関係、当人しか知りえない情報は必ず確認しておく
時間が限られているのなら、自分が調べれば分かるような客観的なデータは後回しにして「この人に聞かないと分からない」という質問に絞るべきです。
- その分野に関する情報はあらかじめ仕入れておく
靴の業界で、例えば女性用の靴を年間60億売り上げている企業の責任者に話を聞くとします。女性の靴のマーケットはどのくらいの規模なのか、その中で60億というのはどのレベルにあるのか。一足いくらとして、では年間何足売れていて、それは全女性の何%にあたるのか。こういうデータをあらかじめ知っておいて、会うのと知らないで会うのとでは、相手に与える印象は格段に違ってきます。もちろん、仕事でそのデータを使うにしても、格段の差がつくことでしょう。
- バカな質問をする
- 分からないことは分からないという
こちらが知らないと素直に言うと「そんなことも知らないの」と相手は質問者より優位に立った気分になり、一から教えてくれるものです。その場合「勉強不足で恐縮ですが」と一言添えておく。
- 目を合わせている最中に質問する
- 仮定の話をしてみる
仕事をするときには、相手が何歳であろうと、きちんと「…さん」と呼ぶべきです。
今、自分がもちかけている仕事なり話なりで、自分はともかく相手にどれだけメリットがあるかを常に考慮してください。
「この人はこう言っているけど、僕はこの仕事に向かないのでも、使いものにならないのでもない」冷静にそう考え、相手の否定に動じないだけの自信と自尊心。それがあなたの心と能力を守ってくれます。
相手の皮肉やイヤミを、そのままストレートに受け取るのではく、「部分否定」で受け取りましょう。
信頼を築くには「いい人」では意味がありません。とくに、人脈を広げたければ、好かれるより信用されることを目指しましょう。
そういう場合は「俺って言葉がきついってよく言われるんだけど」と具体的に欠点をさらけだしてみると、相手も言いやすくなり、いろいろと教えてくれるのです。
御世辞や適当に合わせてくれる人の言葉に埋もれていては、決して成長できません。
僕自身、人をサポートする役割が好きで、その中でナンバーワンになれればいいと思っています。ナンバーワンをプロデュースするナンバーワン。