ユーザー問い合わせは宝の宝庫 & データ基盤構築の魅力

注意: ポエム成分多めです、自社のデータ基盤チームの話です。

今日はチームの振り返り会で「ユーザー問い合わせは宝の宝庫」的な話題*1が出て、めっちゃ分かる〜となった。データ基盤チームへの問い合わせなので

  • XXXデータセットにYYYの権限を付与してください
  • ZZZが動かないのですが、どうしたらよいですか
  • VVVを分析したいんですが、目的に合うデータセットありませんか

といった内容が多い。特に意識しないと一個一個は淡々と処理してしまいそうになるんだけど、何件も見ていると、色々情報が透けて見えてくる。

  • これまで問い合わせがあまりなかった部署からの問い合わせだ。何か新しいデータ活用始めようとしているんだろうか?
  • いかにも重いクエリが飛んできそうだけど、そもそも問い合わせで解決したいことって何なんでしたっけ?
  • この問い合わせ、最近多いな。ユーザーサイドから情報調べるときの動線、この解決方法はちゃんと載ってるんだっけ?

直接的な表現にしろ間接的な表現にしろ、こういった問い合わせはVoice of Customerっぽいところがあるなーと思う。Voice of Customerを元にプロダクトへのフィードバックを行なうのは前職CRE(Customer Reliability Engineer)の同僚のid:missasanさん、id:tukaeluさん、id:a-knowさんがプロだったので、3人の顔を思い浮べながら自社のデータ基盤の改善にどう繋げていけそうか考えながら過ごしている。


データ基盤チームで働く魅力の一つにこういった要望をエンジニアリングで解決する、ということがあると思う。ただ、具体的な(機能)要望を言われるがままにやっていくだけではダメで、ユーザーが解決したい本当の問題は何かを深掘りしていく必要がある。現職の上長は問い合わせをトリガーに、ぐいぐいヒアリングしにいって、本質的な課題は何なのか考えて、それをベースにデータ基盤のあるべき姿を日々考えて、チームメンバーの自分たちに共有してくれる。自分が考えもしなかったようなアイディアで頭を殴られるようなことも多いので、毎日刺激が多い。

ふわっとした課題から「本質的な問題は何か」を自分たちで定義して、エンジニアリングの力で自分たちのプロダクト(データ基盤)を改善して、ユーザーの手に届ける、というのはMackerelでもそうだったけど、たまらなく楽しいなぁという気持ち。データ基盤はアーキテクチャとかは似たものになることも多いけど、自社のデータ活用のフェイズや抱える課題によってあるべき姿が変わってくるので、結構自分たちの色が出て、それも楽しい。


そんなわけで、前職のCREからデータエンジニアとして現職モノタロウに転職したわけですが、CRE時代で同僚から教えてもらった考え方はバリバリ役に立っているし、毎日元気にやっとります、ということでこれを転職エントリにしようと思います。やっていこうじゃん。

*1:単語はぴったりこれではなかったとは思う