登壇は明日ですが、スライドと発表に至った経緯や発表内容決めるまでに考えたことをまとめておきます。
発表タイトルに至った経緯
直接の経緯はオープンセミナー岡山の実行委員長であるid:a-knowさんに登壇してもらえないかと打診を受けたからです。同僚のid:a-knowさんからの打診であり、二つ返事でokしました。しかし、発表時間40分もあるし、聴講者もデータ関連の人に限らない、ということで内容をどうするかは結構迷いました(最近は結構専門性の高めのイベントでの登壇が多かったので)。
データ活用、目につく機会も増えて当たり前になりつつあるような気もしますが、本当にそうかというとまだまだだよなぁーと感じています。登壇で目につく発表は、組織も数百人規模、データ活用の専門のチームがいるケースが多く、データアーキテクチャも今風でイケてるなぁというものが多いです。
多くの現場は実際はそんな状況にはなくて
- 売上データがスプレッドシートに(無秩序に)ある
- 似たようなスプレッドシートが散在していて、どれが最新で正しいものかが分からない
- データに関する専門的なチームなんてあるわけなくて、所属歴の長い人が属人的にデータのありかをたまたま知ってるだけ
- その人が退職するとデータに関する知識がごっそり消えてしまう
- 数字に基づいた意思決定の前にそもそも現状の数字を出すことで精一杯
- 現状の数字もそもそも売上しか出せていないという場合も
- ちょっとした数字を出すだけでもエンジニアに依頼しないといけない
- ビジネスサイドの意図がエンジニアに伝わっておらず、集計が意図したものになっていない
- 修正と再依頼を何往復もするか、そもそも間違った集計になっていることにも気付かれず意思決定が行なわれる
といったチームの方が多いのではないかと思います。また、東京を中心とした会社さんの発表が非常に多く、それ以外の地域の会社さんの発表はまだまだ少ないです(自分もずっと京都で働いていますが、東京と比べるとデータ活用に関するイベントは圧倒的に少ない)。
私たちのチームも約1.5年前は(多かれ少なかれ)似たような状況でした。その状況から今回発表するようなことを少しづつ進めていますが、かっこいい何がが出てくるというよりは地道で地味な活動の連続です。ただ、「世の中の多くのチームが必要としている実際のデータ活用は、むしろこうした地味な事例ではないか?」とも思います。そこで、今回の発表では私たちのチームで行ったデータ活用を進めていく等身大の様子について話そうと決めました。
発表内容
こういった経緯もあり、以下のような人(1.5年前の自分がまさにこれ!)に響くような内容を練りました。
- それほど人数も多くないチーム
- データ専任の人間がいるわけでもない
- データ基盤とかは特になく、スプレッドシートで集計が行なわれているっぽい
- そんな現状だけどデータ活用を進めていきたいとは思っている
- しかし、具体的にどうやって進めるといいかはまるで分からなくて困っている...
こういった状況の人でも、今日からデータ活用を始められる内容は何か...と練った結果、以下のような内容にしました。
- そもそもなぜデータ活用をやるのか
- メリットや目的の整理
- (今回のイベントのメインの聴講者である)エンジニアがサポートするとよいのか
- データ活用、どこから始めるのか
- 「継続的に」データ活用を進めていくために
- データ活用を進めていくための具体的な活動
- 段階的な5つのステップに分けて紹介
オンライン参加の枠もまだあるので、興味がある方は是非ご参加ください。
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