卒論で確率収束することの証明やシミュレーションをやったりしたので、確率収束のほうについては理解がちょっと深まってきた。というわけで、もっかいまとめてみるよ。ちなみに前にも書いたりなどしている。
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確率収束
回数 | 事象が起こったか |
---|---|
1回目 | ◯ |
2回目 | × |
3回目 | ◯ |
4回目 | × |
5回目 | × |
6回目 | ◯ |
7回目 | ◯ |
8回目 | × |
9回目 | ◯ |
10回目 | × |
というような場合を考えよう。n=100のサンプルを毎回生成してきて、その平均を毎回計算。真の値との差が以内で抑えられたケースが10回中5回なので、確率は1/2ということになる。
今度はn=10000としてみよう。すると、さっきより真の値との差が以内で抑えられる確率が大きくなることが予想される。例えばこんな感じに。
回数 | 事象が起こったか |
---|---|
1回目 | ◯ |
2回目 | ◯ |
3回目 | ◯ |
4回目 | × |
5回目 | ◯ |
6回目 | ◯ |
7回目 | ◯ |
8回目 | ◯ |
9回目 | ◯ |
10回目 | × |
今度は確率8/10でで抑えられた。
こういう感じで、としていくと事象
が起こる確率は1になる、というの確率収束するということ。
概収束
こっちがあんまり自信がない。。。設定は似たような感じ。が真の値としておく。
をi.i.d.サンプルとして、それぞれ平均0、分散1の正規分布に従う確率変数とする。この時
について考えてあげよう。
は(そのままだけど)平均値の極限について考えている。平均値の極限は期待値と一致して欲しいと(僕は)思う。つまり、
が成立していて欲しいということだ。概収束では、この事象が起こる確率が1である、と言っている。ここで注意なのは、絶対起こるとか言ってはいないということ。
が成立していない事象があるかもしれないけど、そんな事象の測度は0においやれるよ!!ということは言っている。
上の説明は、概収束の定義と対応付けさせて書いたつもりである。
もう一つの定義
上と同等な概収束の定義として、というのがある。n以上のiという自然数があって、そのiに対して上限
が
より大きい事象について考える。その事象の起こる確率の極限が0に行くといっているのがこっちの定義。
んー、まだこっちは上で書いたような説明とうまくリンクできないなあ。。。
追記
と思ったら、この辺見るとなんかうまく説明いけそうな気がしてきた。- 評価すべき事象は
である
- この事象は次の事象と同等である
- この事象の余事象は
である

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