図書館に訊け!

帰省するときに読んだのだが非常に良かった。特に大学生にはお勧め。

図書館に訊け! (ちくま新書)

図書館に訊け! (ちくま新書)

以下自己メモ。

多様な資料の種類

  • 灰色文献の存在
    • 世の中には出されない「灰色文献」と呼ばれる本が存在する。企業史や故人の追悼録など。
  • 学術雑誌

目録

目録は英語で言えば「カタログ」のこと。

平凡社『世界大百科事典』の「カタログ」の項では、「商品などの特性、機能、価格などの判断基準となる事項を記載したもの。他の広告媒体と比べ、説得性を強めるためにデータの整理、分類、評価がよくなされていることが特徴」とある。

  • 目録と書誌情報・所蔵情報
    • 目録は資料の性質とその所在を確認するための情報を記述したもの
    • 書誌情報・所蔵情報は資料の性質を示し他の資料と識別するための情報

作家の林望氏が口をすっぱくして言うことがある。「ものというのはいくらどれほどの注意力を込めてにらんでも何も分からない。けれども、二つを並べて比べてみると、ちょっとしたどりょくでものの本質が分かってくることが知れる」

リファレンスブック

  • 辞書・辞典・便覧・ハンドブック・地図・統計・年鑑・図鑑などの「事柄を調べるためのリファレンス・ブック」
  • 書誌・記事牽引などの「文献を調べるためのリファレンス・ブック」

図書館員に訊く

逆に図書館員から質問されて、そんな資料もあるのか、統計資料も必要だと、話し合っているうちに少しずつ質問者の頭にある霧が晴れて整理されてくる。相談しているうちに、その段階で「今の自分は何が調べたくて、どのような資料を求めているのか」が本人自身に理解されてくるのだ。