ワークショップ「自然言語処理における企業と大学と学生の関係」

3部構成。自分としては最初のセッションが一番興味深かった。かなり極論が飛び交っていたし全体としての結論は出ていない(出す必要もないのだろうが)が、自分の中の結論としては「大学は基礎研究、企業は応用研究。ただし、(向かうベクトルこそ違うものの)それぞれが交流していく必要はあり。インターンとかはまさにそういうためにあるし、大学の人が企業にいる期間があってもいいし、その逆ももっとあってもいい」というもの。基礎研究のところもなかなか難しいのだが、自分の中では特に出口を考えるというのも重要だと思っている。Research that mattersってやつですね。もちろん自分の主軸は決める必要があると思うのだが、両方の立場を経験することでより見えてくる本質があるのではないかと思うし、そういう理由で上のようなことを思ったのである。

残りの2つのセッションは正直な感想を書かせてもらうと学生にあまりにも優しすぎてちょっと気持ち悪かった。言いたいことは分かるし、躊躇してしまう人の気持ちも分からなくはない。でも、(フラット化する世界(上)じゃないけど)僕らの競争相手は世界中にわんさかいてやつらはとんでもなくハングリーなのである(SVCに行った時も強くそう思った)。「(僕は強者でもなんでもないが)また強者がなんか言って(ry」とか」思うのは勝手だが、傷(?)を舐めあっている間にどんどん大変なことになっている事実は認識すべきである。

...と書いてはみたが、少なくとも自分の周りにいる同世代はそこまでお膳立てしてもらわなくても動ける人がかなり多く、上の方々の杞憂なのではないか、、、と思うところがあったりするのだがどうなのだろう(もちろん、周りにチャンスがたくさんあるような状況を作るというのは重要であると思う。が、世の中チャンスがありすぎると自分で動かなくなってしまうような気もする。今のようにRの勉強会が色々あれば僕はきっとTsukuba.Rを立ち上げようなんて全く思わなかったであろう)。10やれば9は失敗するもんだし、成功するためには場数を踏まないといけないし、場数を踏むためには失敗は避けて通れないんだからもう前に進むしかないのである。あの岡野原さんも「失敗するためにインターンにきてくれれば」ともおっしゃっていたし、せっかくある機会なのだからありがたく利用させてもらえばいいのである。

# 口先だけは達者だなとか思われるのもなんか嫌なので書いておくと、自分は3箇所にインターン+1箇所にRAとして中長期行った経験があるし、学生最後の年になるかもしれない今年の夏に向けてすでに動いている。が、海外の学生のCVとかを見てみれば分かるが、やつらは意味が分からないくらい色んな所で色んな経験をしているのだ。