JTPAのSVCで感じたこと、考えたこと。そしてこれから

夜10時から開始して朝まで話していたmimithon#4会場から、SVC報告会に向かいました*1。集まった人数としては30人くらい。中心はSVCに参加したメンバーなんだけど、来年参加したいという人や第一回のツアー参加者だったよという人などなど色々な方がおられました。id:yaottiは京都からかけつけるし、アクティブ!!

事前活動(?)として、id:wakutekaid:Hashを引っ張ってきてみたり、畑田さん(id:Spiny-anteater)さんと先週の金曜の時点でお会いさせてもらって色々と話をさせてもらったりしていました。

僕自身としてはid:blanc_et_noir先週最大級の爆撃を受けていたので、またも爆撃を受けるのではないかと心配しながら行ってましたw。結論としては、それほど爆撃は受けず(?)、ようやく自分の中でのSVCが終わった*2かなというような感触が残りました。

SVCが終わってから一ヶ月*3くらいは「人に会いまくって人と話すことで自分の考えを整理しよう月間」と位置付けていました。そういうわけで、4月は1/2くらいの頻度で筑波内で、東京で、と人に会って話していました*4。まあ、GWは関西&熊本でちょっと話すのがありますが。自分の中で、人と話すことでどういうことが整理されたのかを整理すると(メタ整理)

  • 自分にとって、シリコンバレーとはどういう存在であったのか
  • 自分にとって、SVCとは何であったか
  • 自分は今後、どういうキャリアパスを歩んでいきたいのか
  • シリコンバレーに自分は行きたいのか
  • 近い将来のためにどうするのか

が大まかな感じになるかなーと思いました。

自分にとって、シリコンバレーとはどういう存在であったのか。SVCとは何であったか

自分の中で「行きたい!!」と思える場所でした。なんでそう思えるかというと、すげー人&すげー企業の強烈な印象とか色々あるんですが、自分の中で一番強烈に残っている印象としては「青空」があります。

青空

つくばでも時々雲一つない青空という日があるけど、あれがほぼ毎日のように続く*5。シリコンバレーのことは大学2年くらいのときから興味をそれなりに持っていたので、本やBlogで「シリコンバレーはとても過ごしやすい気候で〜」というのは何回も見た。が、見ると経験するというのは0と1の違いほど大きいんだなということを実感した。あの青空のイメージは鮮明に焼きついている。筑波に戻ってきてからも空を見上げる日が多くなっているなあと思う。ああも毎日あほみたい(褒め言葉)に天気がいいと嫌なこともふっとぶし、今日もまた頑張ろうと思える感じがした。この感じを伝えれるいい写真があったので、張っておく。
http://farm4.static.flickr.com/3661/3394211335_8dcd806fd4_o.jpg
行ってない人には伝わらないかもしれないけど、知りたければ行けばいいと思うよ!!!こればっかりは行かないと分からないと思う。

SVCとは何であったか

自分の考える領域を広げてくれたもの、という感じかな。

例えば自分が今いる環境に満足しているとする。なんだけど、「そういう環境って本当に自分にとってbestなものなのか?better placeはないのか?」っていうのが本当に大事なことなんだなーと思った。別にシリコンバレーじゃなくったっていい。イギリスでも、シンガポールでも、ドバイでも。そういう選択肢がある中で日本が好きなんだったら日本でやればいいじゃない。「自分の中でbetter placeはないかな?」と探す中で一段高い視点から見れるようになる。"シリコンバレー"カンファレンスって名前が付いていて「なんでシリコンバレー?」って思う人がいるかもしれないけど、そういうbetter placeを見つけようとするきっかけ、みたいなものと思ってもらえばいいんじゃないかと思います。

自分も変わるし、時代も変わる。そんな中で常にbestなplaceは存在しない。自分にとってのbetter placeはどこだろう。変化にadjustしながら、そういうことを常に探すことが大切なんだなと思います。

自分は今後、どういうキャリアパスを歩んでいきたいのか

SVCに行った人の中には「あっちで企業するんだ。そのためには何が必要なのかを見極めに行くんだ!!」というような人もいました。でも、僕はそういう人じゃなくって、「自分がこれから先どういうことをしたいのか」ということを考える意味もこめてSVCへ行っていました*6

これについては結論というほどの結論は出ていなくて、この辺はまだ「なんとなーく」な感じではあるんですが、自分は「アカデミックとエンジニアリングの間を行き来できる人、そこをつなげる人」になりたいんだなあと思いました。大学や研究所のようなところに入ってずーっと研究やってたいかと言われればNoだし、ずーっと何かものを作っていたいかと言われればそれもNo*7。自分の人生の中で、研究者のような時もあれば、エンジニアな時もある、というような感じでいたい。「ここからここがエンジニア。こっから先が研究者」というような感じではなくて、5年周期くらいで入れ変わるような。自分にそういうのができるのか、とかは全く謎ですが、そういう感じでいたいな。そう思いました。

で、こういうのを考えたときに一つ*8問題があります。「エンジニア」な環境でまだ働いたことがない、ということ。プログラミングとかは好きで自分でがちゃがちゃ書いていたりするけど、チームで働くとかそういう経験をしたことがまだない。両方を経験して、「どっちをどれくらいの配分で行くのか」みたいなのが分かってくるのかなーと思うんですが、そういう意味でエンジニアサイドを経験したことがないのはだめだなと思います。幸いにして学生の夏休みというよい時期があるので、その時期でエンジニアとして働くようなインターンを経験しようと考えています。

シリコンバレーに自分は行きたいのか

「シリコンバレーに行きたいか」というよりは「自分のやりたいこととそれができる場所+自分の住みやすいところ」というのを考えていくとシリコンバレーに行きつく、そんな感じかなと思います。

上に書いたようなパスを行きたいと思うので、大学と企業との距離感が近いところが望ましいです(物理的にも、そうじゃない意味でも)。そういうことはある意味東京でも実現できるかもしれないけど、どうも東京というのは感覚として慌ただしすぎてちょっと合わない(この辺にも書きましたが)。

  • 大学と企業の距離感が近い
  • 都会すぎず、でも面白いやつにたくさん会える

という二点を考えると、シリコンバレーはとてもいいところだなーと思う*9。「どうしても行きたい!!」というよりはgood to liveな感じだと思います、自分にとっては。あとやっぱり青空(ry。

近い将来のためにどうするのか

まあ、上のようなことを自分が思ったとしても今のままでは到底受け入れてもらえないわけで、自分のほうとしても準備が必要です。専門を変えたい、ということもあるのでそこの分野周辺にある「共通言語」を身に付ける必要があるし、上述したような場所というのは今のところ日本には見当らないような気がする、ということで英語も身に付けないといけないです。

SVCでも留学、という話は随分というか耳にたこができるくらい聞きました。自分の中でも迷って迷って…だったのですが、準備期間とあまりのなさと、上に書いたようなことを実行しつつ留学のほうも…となると自分の中で空中分解をしそうだというのが正直なところです。今年の夏自分が受験しようとしているNAISTという大学は特待生制度というのがあり*10、この辺の制度と海外のインターンを駆使していくと道が開けてくるんじゃないかなと思います。

まとめ

SVCのツアー参加初日が3/19。昨日が4/19で、丁度一ヶ月です。この一ヶ月で色んなことを考え、話し、悩みました。その一ヶ月を通して、SVCで感じたこと、自分がどういうことをしたいのか、これからどうするのかがようやく腑に落ちるたように感じます。実は4/1にまとめを書こうしていたのですが、全然まとまりきらず消していましたw*11。SVCは自分が思っていた以上に自分を混乱させてくれました。でも、いい時期に悩めたなあと思います。

カンファレンスを企画してくださったJTPAの方々、現地でお世話になった方々、一緒に旅した方々、帰ってきてから全然まとまっていない話を聞いてくれた方々。本当にありがとうございました!!

*1:4時付近からhackathonというよりSVCな話をしていたんだけど

*2:SVに行くまでがSVCだよ!!というのもありますが

*3:どういう偶然か昨日が19日で、SVに行った日も19日ということで丁度一ヶ月

*4:全然まとまっていない考えを聞いてくださった方々ありがとうございました!!

*5:懇親会の日の夜だけちょっと雨が振ったけど、翌日は何もなかったかのようにまた青空だった。

*6:この辺は2月くらいから葛藤が始まっていたんだけど

*7:まあ、世の中そんな単純じゃないかもしれないけど、単純化して考えたほうがいいときもあるかもしれない

*8:一つどころじゃないと思うけど

*9:筑波にもっと企業がわんさかあるといいところなんだろうけどね

*10:特待生制度についてはhttp://d.hatena.ne.jp/keiko-te/20080606/p1が詳しい

*11:正確に言うと下書きで残っているんだけど